しこりができたらどうしよう?

動物たちの体のいろんなところに腫れやコブができたりします。飼い主さんがよく気づかれるしこりは、表面からわかる皮膚や皮下の組織、骨などにできます。しかし、動物病院での身体検査やレントゲン、超音波検査で見つかる胸腔内や腹腔内のしこりもあります。

その症状は、さまざまで、かゆみや痛みなどの他に歩き方の異常や呼吸不全・咳、下痢などの機能障害が見られることがあります。また、動物たちはまったく気にせず無症状な事もあります。でもしこりがあること自体異常ですし、原因によっては命にかかわります。

しこりの種類は、炎症、過形成、腫瘍があり、それぞれに治療や予後(今後の見通し)も違います。炎症は、細菌やウィルスなどの感染や打撲や薬品などの外からの刺激によるもので起こります。赤み、かゆみ、痛みなどを伴うことが多いです。過形成は、慢性的炎症や長期に及ぶ刺激がもとで組織が活発に増殖してしまう状態です。これに対し腫瘍は細胞自体が異常になり増殖するもので、良性のものと悪性のものに分けられ、悪性のものはガンと呼ばれています。良性のものは局所(その場所だけ) 増殖するのでとってしまえば解決することが多いのに対し、悪性のものは転移や浸潤し広がることが多いので命に関わります。

診断は、明らかに炎症によるものとわかる場合を除き細胞の検査をします。しこりが皮膚から近いところにある場合は針を刺したりして細胞を取ります。しこりが体の中深くある場合は、血液検査、レントゲン検査、超音波検査やCT、MRIなどによってしこりの場所や種類を推測し、検査のため一部または全部を手術で摘出します。

治療は、しこりの種類によって異なりますが、細菌による炎症であれば消毒や抗生物質によって治療し、異物や外からの刺激による炎症であれば原因を取り除きます。過形成や腫瘍は治療と検査を兼ねて手術をすることが多いですが、白血病などは初めから抗癌治療を行なう事もあります。腫瘍によっては放射線治療などを選択することもあります。

大切なのは、飼主さんが良く動物たちを見て早期に発見する事です。おかしいと思ったら、すぐに動物病院にご相談下さい。

 

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