おおむら動物病院ロゴおおむら動物病院 TEL0422-29-7887武蔵野市吉祥寺本町2-30-9 吉祥寺駅より徒歩5分 五日市街道沿い 9:00〜12:00/16:00〜19:00 年中無休 P有り  
 
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あ!目が白くなっちゃった!

ワンちゃん、ねこちゃんの目が白い事に突然気づくことがありますが、すぐに白内障と考えるのは大まちがい。その時の症状や病気はさまざまです。かゆみや痛みのために目をしょぼしょぼさせたり、こすったりする子もいれば、ゆがんで見えたり、かすんで見えたり、視力が低下して見えなくなることもあります。その病気はさまざまで、目の中のどの部分が病気に侵されているか、どんな原因で病気になったかを見極める必要があります。

目は図のように丸く奥深い器官です。表面は透明な角膜があり、その奥には透明な液体がたまっている前眼房と言う部屋があります。前眼房の奥には虹彩という絞りの部分とレンズ(水晶体)があり、さらに奥に透明なゲルを含んだ硝子体と言う部屋があります。これら全体が球形の形をして数層の膜に包まれています。この膜は内側から網膜→脈絡膜→強膜と呼ばれています。目は、このように表面の角膜から層状になって、眼球と呼ばれるように、球形をしています。この眼球は目を閉じると結膜と眼瞼(まぶた)に覆われ、また動物たちには、目頭に人間にはない瞬膜と呼ばれる膜があります。

おおむら動物病院 健康相談 イラスト

さて、目が白くなる病気に戻ります。白くなっている場所を見つけるためにもう一度目を見てあげましょう。しかし痛がっているかもしれませんのでやさしく見てあげてください。

まず瞬膜が目の内側から出ていないか見てください。全身的な病気や麻酔から覚めかけの時などは両目の瞬膜が、結膜炎や角膜炎など目に痛みを伴う病気の時には病気の側の瞬膜が眼球を覆うため、目が白く見えます。

次に眼球の手前の方(虹彩より手前の角膜、前眼房)か、眼球の奥の方(水晶体、硝子体など)かを見てみましょう。手前の角膜や前眼房が白くなると、白濁により虹彩や瞳孔に重なり見えづらくなります。これに対し、眼球の奥が白くなると瞳孔の部分だけが白くなります。特に正面から光を当てたときによく分かります。

角膜が白くなる病気は、角膜の炎症や浮腫(むくみ)によるものです。この障害が角膜の表面側か裏側かを確認し、表面であれば傷の深さがどれくらいかを評価するため検眼鏡による検査、フローレステストを行います。角膜の表面の傷は角膜潰瘍と呼ばれ、外傷やドライアイ(乾燥性角膜炎)、逆さまつげ、結膜炎などの刺激によってこすってしまう事などが原因になります。角膜の表面は問題なく中が浮腫を起こしている場合は、角膜の奥にある前眼房の病気が原因になります。

前眼房の病気では、角膜の浮腫や前眼房内の炎症や前眼房内の液体の流れが悪くなり眼圧があがる(緑内障)などが原因として考えられます。これらの病気では注射や飲み薬、点眼処置が必要になりますが、急変もありますので毎日の診察が必要になります。また、緑内障などでは特殊処置が必要なことも多いです。前眼房に炎症が起きることをブドウ膜炎と言い、猫のFIP(伝染性腹膜炎)、ワクチン後の反応や子宮蓄膿症などの強い感染症に対する異常な免疫反応が起きたときに見られます。また、前眼房出血のあとフィブリンが残って白く見えることもあります。

さらに奥の水晶体(レンズ)が白くなる原因は、白内障と核硬化症があります。白内障は、糖尿病や遺伝的なもの、加齢に伴うものがあります。点眼薬や注射で治療することもありますが、根本的には手術が必要になります。核硬化症は年齢による正常な変化で治療しません。しかし、これらを鑑別するには診察が必要です。

このように目が白くなる病気もさまざまで、治療も異なります。そのためおかしいと思ったらすぐに来院してください。

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腰が痛い!立てない!

おおむら動物病院 健康相談 イラストワンちゃんが急に腰を痛がったり、立てなくなったりすることがあります。交通事故や高い所から落ちたりしていなければ、いくつかの病気が考えられるのですぐに診察を受けて下さい。まず診る事は「痛いのは本当に腰か?お腹の中ではないか?」と言うことです。急性腎炎や膵炎では腰が痛いように見えたりしますし、前立腺の病気で痛みと歩行異常が見られる事があります。次ぎに「立てないのは、痛みのせいなのか?骨折は無いか?それとも、神経や筋肉の異常で立つことができないのか?」を診ます。飼主さんに経過を聞き、身体検査をした後、これらを診断するため、必要に応じてX線検査、血液検査、神経学的検査を行います。

神経や筋肉の異常で立つことができないと解ったら、問題の場所を決めなければなりません。神経学的検査によって4つの部分に分けることができます。@首の部分の脊髄神経の障害、A首の根元から肩にかけての脊髄神経の障害または前足の神経や筋肉の障害、B胸から腰にかけての脊髄神経の障害、C腰の後ろからお尻にかけての脊髄神経の障害または後ろ足の神経や筋肉の障害の4つです。原因は椎間板ヘルニア、脊髄の腫瘍、脊椎の骨折、前足や後ろ足の末梢神経の病気および筋肉の病気です。ここでは、急に腰が痛くなって、立てない病気=腰部の椎間板ヘルニアについてはなします。

腰部の椎間板ヘルニアは、比較的良くみられる腰の脊髄神経の病気で、背中に並んでいる背骨(胸椎や腰椎)の間のクッション的な存在である椎間板が背骨の神経(脊髄神経)の方に飛び出てしまう病気です。ワンちゃんの種類によって2つに分けられます。1つは、ダックスフンド、ペキニーズ、ビーグルなど軟骨異栄養犬種と呼ばれる種類に起こるタイプでハンセンT型と呼ばれ、若い時期に椎間板の軟骨様変性が見られやがて石灰化して、急に上に飛び出て脊髄神経を傷つけます(椎間板逸脱症)。2〜7歳齢のワンチャンにみられ、ピークは4〜5歳齢です。これに対し、その他のワンちゃんで起こる病気は、椎間板がゆっくり線維化を起こしそれが上方に出て脊髄神経の障害を起こし(椎間板突出症)、ハンセンU型と呼ばれます。この症状は、8〜10歳齢頃に発現します。

治療は、症状の重さやタイプによって違います。「初めて起きたのか?再発なのか?」、「痛みだけなのか?歩行異常もあるのか?」、「完全に後ろ足が麻痺しているかどうか?」、「痛覚はあるかどうか?」などを診ます。特に最後の「痛覚」は、足先をつまんで足を引っ込めるか(屈曲反射)ではなく、脳で痛みを感じ嫌がったりするかをみるもので、その程度も、皮膚をつまんで痛がるか(浅部痛覚)、骨をつままないと痛がらないか(深部痛覚)を診ます。これらの情報から、内科的治療(お薬による治療)か、外科的治療(手術による治療)を選びます。

しかし、深部痛覚が48時間以上無い状態でほっとかれた場合は、どの治療でも上手く行かないので、なるべく早く診察を受ける必要があります。

内科治療は、症状が軽い軟骨異栄養犬種以外のワンちゃんの場合に選択されます。入院をして運動制限をして、ステロイドのお注射を1日何回もします。この薬は胃を荒らしたりする副作用があるので、それらに対する治療も必要になります。数回の治療で少しずつ症状が改善する子もいますが、この治療は飛び出した椎間板を無くすのではなく、腫れた神経を元のサイズにもどし障害を抑えるだけなので、再発する危険性があります。

外科的な治療は、症状の比較的重い子に行われます。手術を行なうにはくわしい場所を知る必要があるので、麻酔をかけ脊髄腔に薬(造影剤)を入れてレントゲンを取ります。第12-13胸椎と第13胸椎-第1腰椎の部分が最も多く発生する場所です。場所が決まったら手術を行いますが、この手術は特殊で多少危険も伴う事を理解しなければなりません。

この様に椎間板ヘルニアは、しっかり診断し治療を選択してあげることが必要となりますが、1番大切な事は、早めに症状を見つけてすぐに診察を受ける事です。かわいいワンちゃんのために家や散歩中の歩き方にも注意を払ってあげましょう。

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ネコちゃんのお漏らし?

おおむら動物病院 健康相談 イラストトイレを憶えていたはずのネコちゃんが、突然トイレ以外の場所でオシッコをしてびっくりすることがあります。これには、異なったいくつかの原因がありますが、家族にとってまたネコちゃんにとっても大変な問題です。

まず「病気によるもの」か、「健康だが理由があってするもの」かを調べる必要があります。「病気によるもの」は、病気で尿量が増えてしまう事(多尿)によってお漏らしをしているケースと膀胱の違和感によって頻尿になってしまう事が原因となる場合があります。いずれにしろ「病気によるもの」は、日頃の生活(飼主さんの観察)と尿検査で解ります。

多尿の場合は、尿量が増えるだけでなく、お水を飲む量が増えること(多飲)によって気付く事もあります。また、尿検査では比重の低い薄いオシッコになっています。その原因はとてもたくさんあり、多飲多尿が見られたら、検査を進める必要があります。猫で多く見られる原因は、慢性腎不全、糖尿病、メスの子宮蓄膿症、老猫の甲状腺機能亢進症、肝不全、初期の急性腎不全、腎盂腎炎、高Ca血症などです。

頻尿の原因は膀胱炎に伴うもので、残尿感によって膀胱が空っぽでもオシッコがしたくなるのです。膀胱炎は、膀胱結石や細菌、外傷などによって起こり、原因によって治療が多少異なります。頻尿とまるで同じように見えていて、実は膀胱結石などでオシッコが出ないオスの尿閉症があります。この場合には、緊急の治療が必要になります。

「健康だが理由があってするもの」は、頻尿や多尿が否定された時点で、考え始めます。これは、「問題行動」と言われ、ネコにとっては訳があることですが、飼主にとっては、問題です。

まず、トイレに問題がないか?人間にとってはまるで変わっていない様でも、ナイーブなネコちゃんにとっては納得いかない事があります。トイレの場所、砂の材質、屋根付きトイレ(一般的にネコは嫌いです)、トイレの回りの環境変化など。あれっ?と思ったら、改善してあげましょう。

次に考えるのがマーキングです。この尿マーキングは、「自分の存在をアピールする」フェロモンで、爪とぎも同じような意味を持っています。その原因は、「発情」に関連したものと「なわばり」に関係したものです。

「発情」に関連したものは、メスの発情期(冬から春にかけて)にオス・メスとも見られ、早い時期に去勢、避妊手術をしてしまえば起こりません。

「なわばり」に関係したものは少し複雑で、「どこでマーキングをしているか?」、「環境や同居人、同居動物に変化はないか?」、「外の猫の臭いを、運んで来たり、ベランダにネコが来たりしないか?」などを考え、原因を取り除く必要があります。それが出来ない場合は、なわばりを広める必要があります。しかし家は急に広くなりません。でもネコのなわばりは、平面でなく立体なので、棚などを作り登れるようにしてあげて下さい。また注意しなければいけない事は、マーキングされた所をきれいにしたあと消毒または消臭剤などをつけると、ネコちゃんにとっては、自分の匂いがなくなって、他の臭いが着いていればあわててまたマーキングするはずです。きれいにした後は他の臭いをつけないで下さい。また、この治療に補助的に使えるスプレーがあります。これは、尿マーキングとは反対に、緊張する場所でなく落ち着ける場所のフェロモン(フェイシャルフェロモン)で、すりすりと甘えるネコのほほから出るものがスプレー瓶の中に入って、これを尿マーキングの後のきれいにした場所に付けてあげると、落ち着ける場所と勘違いして尿マーキングをしなくなります。

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うちの子、首をかしげてるんです!

おおむら動物病院 健康相談 イラスト動物たちとふと目が合った時の首をかしげた姿はとてもかわいいですね。昔のビクターのワンちゃんも蓄音機の音に耳を傾げていました。ところが常にかしげているようでは、異常です。その原因はいくつかあり、それを見極めるためにはいくつかの検査が必要になります。

まずはっきりさせたいのは、痛みや違和感によって首をかしげているのか、平衡や頭部の位置を調節する神経の障害で首をかしげているかです。痛みや違和感によるもので多いのが外耳炎に伴うもので、耳介や外耳道の炎症によって痛みや不快感を持ち首を傾げたり、振ったりします。この場合は、耳鏡と言う道具で外耳道を観察し、耳アカ(耳垢)の検査をして、炎症の原因に細菌や酵母 (マラセチア)、ダニ(耳疥癬)がいないかを見ます。治療は原因や炎症の程度によって異なりますが、耳介や外耳道の消毒や洗浄、抗生物質などによって行います。その他に痛みや違和感を与えるものは稀ですが、首の外傷や腫瘍、頚椎の神経の障害です。これらは、身体検査やレントゲン検査などによって診断します。

これに対し、平衡や頭部の位置を調節する神経の障害で首をかしげている病気は、前庭障害と呼ばれる神経症状で、首をかしげる斜頚以外に眼振、斜視、旋回や回転などのほかの神経症状が認められることが多いです。眼振とは、眼球が左右、上下、時によっては回転運動する事ですがその動きは一方方向が早く他方が遅い動きをします。眼振や斜視は普通の姿勢ではでず、体位を急に変える事によって誘発されるケースもあります。

この前庭系は、運動そのものを開始させるものではなく、運動を修飾し強調するもので、おもに平衡維持や頭部の位置、眼球運動の調節に関係する筋肉を制御します。感覚受容器(感じ取るところ)は、耳の奥の内耳(前庭迷路)にあり、脳への入力は第8脳神経(前庭支)を通って小脳や大脳皮質、脊髄に入ります。そのため、斜頚などの前庭疾患は、耳の近くから 脳の中までの幅広い領域の 障害によって起こります。その障害の場所によって、 治療や予後(治療の見通し) が違って来るため、耳の近くから脳の手前までを末梢 性前庭障害と言い、脳の中の問題を中枢性前庭障害と
言います。

前庭障害とわかった時点で、末梢性か中枢性かを見極めるためいろいろな検査を行います(鑑別診断)。まず、姿勢反応検査(動物が正常にまっすぐ立ったり歩いたりする複雑な反応を見る検査)を行います。この検査は、動物の立った状態で1本づつ足をひっくり返して甲の部分を床につけ反応を見たり(固有受容性位置反応:CP)、体を抱きかかえながら1本足で横跳びをしたり(跳び直り反応)します。これらの姿勢反応がなくなっていると中枢性が疑えます。次ぎに脳神経検査を行います。この検査は、まぶたや瞳孔の大きさを左右較べたり、頭の上の咬筋をみたり、まぶたの近くを軽く触って反応を見たり(眼瞼反射)、目の前から指を近づけたり(威嚇瞬き反応)、光を当てたり(対光反射)してまぶたや瞳孔の反応を見ます。顔面神経の障害(視力があるのに眼瞼反射や威嚇瞬き反射の消失)やホーナ−症候群(交感神経の異常:障害を受けた側の瞳孔収縮、眼球陥没、眼瞼下垂、瞬膜突出)だけなら末梢性が、その他の異常があるなら中枢性が疑えます。末梢性が疑える場合は、外耳道の検査や鼓膜の奥の鼓室を見るためレントゲン検査をしたりします。中枢性が疑える場合は、X線CT検査やMRI検査をする必要が出てくるかもしれません。また、炎症や化膿の評価や他の臓器の病気の有無を診るため血液検査をします。これらの検査を踏まえ治療を決定します。

動物たちの健康を維持するためには、日頃そのしぐさや行動を良く見てあげることが大切です。

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耳が、かゆ〜い時は?

おおむら動物病院 健康相談 イラストわんちゃんやねこちゃんの耳の病気で一番おこりやすいのは、外耳炎です。

外耳とは、耳介(いわゆる耳たぶの部分)と外耳道から成り、鼓膜に音を集めて伝える働きをしています。わんちゃんやねこちゃんの外耳道は、耳介からまっすぐ下に降りている垂直耳道とそこから目の横の鼓膜へ向かっている水平耳道があります。

外耳炎は、耳あかで細菌や酵母が増えてしまうこと、異物(虫や種など)が入ってしまうこと、耳疥癬(耳ダニ)の感染、外耳道にできてしまった腫瘍、耳そうじの時に傷つけてしまったり汚れを奥へ押し込んでしまうことなどが原因でおきてしまいます。

外耳炎はわんちゃんで多く、発生する季節は決まっていませんが、夏に悪化する傾向にあります。また、おきやすい犬種としては、コッカースパニエル、ラブラドールレトリバー、ゴールデンレトリバー、シーズー、ミニチュアシュナウツアー、ビーグル、バセットハウンドなどがいます。これらの犬種におきやすい理由は、耳が立っていない、耳道に毛が多い、あぶら体質(脂漏症)であることなどによって、耳道の風通しが良くなく細菌や酵母が増えやすい状態になっているからです。

一般的な症状としては、痒みや痛みにより首や耳を振る、後ろ足で耳の根元や耳介を引っ掻く、首を傾ける、耳を触ると嫌がったり怒ったりする、耳あかが多くなったり悪臭がするなどです。ひどくなると鼓膜を破ってその内側の中耳まで炎症が進んでしまい、中耳炎を併発してしまうこともあります。

予防としては、シャンプーの時にシャンプー液が耳に入らないように注意すること、耳道内に毛の多い犬種では、定期的に毛を抜き取って風通しを良くしてあげることなどがあります。でも、無理をすると傷つけたり汚れを押し込んで余計悪化させてしまうこともあるので注意してください。基本的に健康なわんちゃんには耳あかはありません。耳あかがでるようならすぐに病院にいらして下さい。病院では、鼓膜の状態をチェックした上で、消毒や洗浄を行います。

ねこちゃんでは、耳介が立っていること、外耳道内に毛がなくて風通しが良いことからわんちゃんと比べると外耳炎の発生は少ないです。でももし外耳炎になってしまったとしたら、耳疥癬(耳ダニ)の寄生、酵母(かび)の繁殖、体毛の白い高齢猫に見られる悪性腫瘍(扁平上皮癌)、異物が入ってしまったなどの原因が考えられます。治療法は原因によって違ってきますので、わんちゃんの時と同じように、ねこちゃんの耳の様子がおかしいなと思ったら、早めに病院に連れてきてください。

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老犬のコホン(咳)は?

おおむら動物病院 健康相談 イラストワンちゃんも年を取ると運動をいやがったり、日中よく寝ている事もあります。しかし、年を取ったからといって健康であるのに咳をすることはありません。咳が続く様ならワンちゃんのために原因を見つけてあげましょう。

咳をする原因は、大きく分けて2つあります。一つは肺の病気で、もう一つは心臓病です。しかししこの2つは、お互いに関係しあっている事もあります。それを見つけなければいけません。

原因を探るには、まず家での観察からです。本当に咳なのか、それともクシャミや吐き気なのか、またはリバーススニーズ(逆クシャミ)と言って鼻をすする動作なのかを見極めなければいけません。クシャミが鼻から来るのに対して、咳はのどから来ます。咳だとしたら、1日の中でいつ起こるのか?特別の場所で起こるのか?どれくらい続くのか?咳をした時の舌の色は?呼吸は苦しそう?などよーく見てあげて下さい。

病院では、家での様子をお伺いし、身体検査を始めます。ワンちゃんを触る前に呼吸様式や姿勢を観察し、可視粘膜(舌や歯ぐきなど見ることの出来る粘膜)を評価します。そして、聴診器で肺や心臓の音を聞きます。肺にタンが絡んでいないか?心臓の異常はないか?その後、全身状態の評価や他の病気がないかを見る事も忘れません。

呼吸器の問題で咳をする事は、年齢に関係なく時々見られます。刺激のある気体や粉などを吸い込んだり、むせて食べ物や飲み水を吸い込む事もあります。またウィルスや細菌の感染で肺炎を起こす事もあります。どんな原因にしろ炎症が起きると気管や気管支に分泌物(タン)がでて、それを出そうとするのが咳です。特に年取ってくると気道の細胞にあるひだの働きが弱まり症状が重くなります。ただし、感染症の中でジステンパーやパラインフルエンザ、アデノ2型のウィルスは予防注射で防ぐことができます。

心臓の病気ででる咳は、2次的な肺への障害によって年とったワンちゃんによく見られ、特に小型犬では、僧帽弁閉鎖不全症、フィラリアの予防をしていないワンちゃんは、フィラリア症が原因になる事が多く見られます。

僧帽弁閉鎖不全症は、心臓の左心房と左心室の間にある弁の締りが悪くなることによって、血液の逆流が起こります。そのために左心房が拡大し近くに通る気管を刺激し、咳を引き起こします。さらに悪化すると肺のうっ血が起こり肺水腫(肺胞に水が染み出て酸素交換が出来なくなる)が起き、呼吸困難によって命を落とす事もあります。この病気は、定期的な健康診断で早期に発見し、食事と生活と薬によってコントロールしてあげる事が大切です。

フィラリア症は、蚊がうつす20cm以上もある寄生虫によって起こる病気で、その虫は後大静脈や右心房・右心室・肺動脈に寄生します。まず、虫の分泌物や排泄物によって肺動脈硬化症が起き、右心不全が見られます。この結果、咳がでたり全身の臓器の障害(肝硬変、腎不全など)がみられます。この病気は、月に1回の飲み薬か年2回の注射の予防によってほぼ100%防ぐことが出来ます。

たかが咳だと思って油断せず、よくワンちゃんの様子を見てあげて、おかしいと思ったらすぐに病院にいらして下さい。

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かゆーい病気

夏は皮膚病の季節

人や動物たちの皮膚にとって日本の夏は大敵!じめじめして暑い季節は、皮膚の抵抗力が低下し感染が起こりやすくなります。また、この時期一度ノミがつくと家の床で繁殖しだし大変です。ノミアレルギーのひどいかゆみで苦しむワンちゃんやネコちゃんも少なくありません。

かゆがっていませんか?

飼い主さんの目の前でかいている姿を見せることもあれば、怒られるのでこっそりとかいているワンちゃんもいます。また、ネコちゃんは毎日グルーミングしているためなめていてもかゆがっているかどうかはっきり解りません。しかし、脱毛が見られたり、毛先が傷んだり、一部分を常になめていたら要注意!早めにご相談ください。またその時に皮膚に湿疹や赤みがあるかも見ておいてください。

かゆみの原因は?

おおむら動物病院 健康相談 イラスト細菌性の皮膚炎(膿皮症)、カビの仲間による皮膚炎(皮膚糸状菌症、マラセチア皮膚炎)、寄生虫性の皮膚炎(毛胞虫症)などの感染症。ノミアレルギー、ダニに対するアレルギー(疥癬症)、食事アレルギー、アトピー(花粉やハウスダストなどの吸引によるアレルギー)、接触性アレルギー(じゅうたん、食器など)、ホルモンに対するアレルギーなどのアレルギーによる皮膚病。その他に脂漏症、外耳炎、肛門腺の貯留、皮膚のお手入れの不足やまちがいなどかゆみの原因はいろいろあります。このかゆみの原因が複数重なり合っていきち閾値(かゆみを感じる最低ライン)を超えるとかゆみを感じ始めるのです。原因によっては完全になくす事ができない
ものもありますが原因のトータルがいきち閾値以下ならかゆがりません。治療するにあたってどれが関係してどれから対処すべきかを考えなければなりません。

治療は?

かゆみだけを抑えるのではなく原因を考える必要があります。まず、感染症があるかどうかを評価しますが、皮膚に湿疹や赤みがあれば感染があると考えていいでしょう。そして、皮膚や毛の検査をして細菌以外の感染症(カビや寄生虫)がいないかをチェックします。感染症を1番に考えるのは、ノミやダニ以外のアレルギーは感染症を抑えなければ検査や治療ができないからです。

治療の目的はすべての原因をゼロ0にするのではなく、トータルをいきち閾値以下に下げることです。そのためにまず皮膚のお手入れを適切に行い、肛門腺を搾ってあげ、食事の脂肪分を減らし、必要カロリーを計算して与えてください(脂漏症のコントロールのため)。そして、感染症の治療を始めてください。たとえば膿皮症の場合には、抗生物質の飲み薬と消毒、薬用のシャンプーが最低2−3週間必要になります。

一次治療の後、皮膚がきれいになったのにかゆみが残っているようなら、その時点でアレルギーについて考える必要が出てきます。血液検査や皮内反応テスト、除外食でアレルギーの原因を探し、それを取り除く事をしなければなりません。十分にできない場合は薬によるかゆみのコントロールが必要になります。
こんなことに注意してください!

  • まず、ノミの予防
  • シャンプーの種類と間隔は個体差があります、その子の皮膚の状態を把握してください。
  • かゆみがあったら皮膚チェック、そして、いつ?どこで?かゆみの前に何かなかったか?をメモ して下さい。

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しこりができたらどうしよう?

おおむら動物病院 健康相談 イラスト動物たちの体のいろんなところに腫れやコブができたりします。飼い主さんがよく気づかれるしこりは、表面からわかる皮膚や皮下の組織、骨などにできます。しかし、動物病院での身体検査やレントゲン、超音波検査で見つかる胸腔内や腹腔内のしこりもあります。

その症状は、さまざまで、かゆみや痛みなどの他に歩き方の異常や呼吸不全・咳、下痢などの機能障害が見られることがあります。また、動物たちはまったく気にせず無症状な事もあります。でもしこりがあること自体異常ですし、原因によっては命にかかわります。

しこりの種類は、炎症、過形成、腫瘍があり、それぞれに治療や予後(今後の見通し)も違います。炎症は、細菌やウィルスなどの感染や打撲や薬品などの外からの刺激によるもので起こります。赤み、かゆみ、痛みなどを伴うことが多いです。過形成は、慢性的炎症や長期に及ぶ刺激がもとで組織が活発に増殖してしまう状態です。これに対し腫瘍は細胞自体が異常になり増殖するもので、良性のものと悪性のものに分けられ、悪性のものはガンと呼ばれています。良性のものは局所(その場所だけ) 増殖するのでとってしまえば解決することが多いのに対し、悪性のものは転移や浸潤し広がることが多いので命に関わります。

診断は、明らかに炎症によるものとわかる場合を除き細胞の検査をします。しこりが皮膚から近いところにある場合は針を刺したりして細胞を取ります。しこりが体の中深くある場合は、血液検査、レントゲン検査、超音波検査やCT、MRIなどによってしこりの場所や種類を推測し、検査のため一部または全部を手術で摘出します。

治療は、しこりの種類によって異なりますが、細菌による炎症であれば消毒や抗生物質によって治療し、異物や外からの刺激による炎症であれば原因を取り除きます。過形成や腫瘍は治療と検査を兼ねて手術をすることが多いですが、白血病などは初めから抗癌治療を行なう事もあります。腫瘍によっては放射線治療などを選択することもあります。

大切なのは、飼主さんが良く動物たちを見て早期に発見する事です。おかしいと思ったら、すぐに動物病院にご相談下さい。

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ネコちゃんのオシッコがでない!!

おおむら動物病院 健康相談 イラスト以前取り上げたようにオシッコは、腎臓を通じていらないものを体の外に捨てると言う大切な役割があります。そして、オシッコがでなくなると尿毒症になり、命に関わる大変な状態になります。では、オシッコがでない原因はどんなものがあるでしょう。(1)腎臓にうまく血液が行かないために腎臓で尿が作れない(腎前性)。(2)腎臓の病気で尿が作れない(腎性)。(3)結石などで尿路系が詰まって尿を出せない(腎後性)。(1)と(2)は尿が作れない状態で、(3)はできた尿が出せない状態です。

(1)腎前性 〜 血液の循環が悪いため腎臓で尿が作れない

脱水やショック、心臓病などで血液の流れが悪くなり(循環不全)、血液をろ過しオシッコを作る腎臓に血液の流れる量が減ると、尿量が減ったり、尿が作れなくなってしまいます。これはいろいろな病気が悪化した時に見られ、放っておくと尿毒症になり、高カリウム血症になって強い心臓の障害がでて、数時間で死んでしまうこともある怖い状態です。もとの病気の治療とともに、点滴で水分を補い電解質(イオン)を改善し、循環を良くさせる治療が必要になります。早めに治療を始めれば腎臓自体には障害がないので、また正常にオシッコが作れます。しかし、尿が作れない状態が続くと腎臓自体にも障害があらわれます。


(2)腎性 〜 腎臓の病気で尿が作れない

これは腎臓自身の病気でオシッコが作れなくなる状態で、かなりやっかいです。中毒などの急性腎不全の時に見られ、すばやい対応が必要です。一般的に腎前性の時と同様な治療を行ないますが、重症の時には人間と同じように腹膜潅流を試みることもあります。徐々に進行してくる慢性腎不全の場合、初期は逆にたくさんオシッコをする多尿状態になることが多く見られます。しかし、末期になるとオシッコが作れなくなる無尿の状態になります。こうなったら大変、できるだけオシッコをたくさんしている頃に気付いて早めに治療を始めてあげて下さい。

(3)腎後性  〜 尿路系が詰まって尿を出せない

ネコではかなり多く見られ、その原因のトップは膀胱結石が尿道に詰まることです。その他は、膀胱で出血した血液が固まって(血ペイ)詰まったり、炎症で尿道が狭くなったり、膀胱や尿道のガンでオシッコがでなくなったりします。できるだけ早く尿道にカテーテルをいれたり、膀胱に針を刺して、オシッコを出してあげる必要があります。それと同時にオシッコが出なかった原因をつきとめて、治療してあげましょう。

膀胱結石が尿道に詰まる病気は”猫の下部尿路疾患”(FLUTD)と呼ばれ、血尿、排尿障害、頻尿、尿結石などいろいろな症状を起こす病気の総称です。要因としては、肥満、運動不足、ストレス、飲水量の不足、食事中のマグネシウムの過剰摂取などがあげられます。尿結石の種類にあった食事管理と膀胱炎の治療が必要です。また一度かかると再発する病気なので予防が必要です。

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下痢

人は、夏になると「おなかをこわさない様に気を付けなさい!」なんて言われますが、それは、「食事がいたみやすいため?」「おなかを出して寝るため?」。では、動物たちはどうでしょう?なんとなく夏は多いような気がします.。

動物たちに下痢がみられた時に大切なことは、まず急性なのか慢性なのか、全身症状を伴っているのかどうか(食欲や元気がなくなるなど)と言うことです。これは命に関わるかどうかを見極める上で重要です。次にその下痢が小腸性か大腸性か両方かを考えます。小腸性の下痢は比較的量の多い消化不良のある下痢をし、便の回数はいつもどおりです。もどす事も多く、胃や小腸に出血があると黒っぽいタールの様な便をします。長期続くと体重が減ってきます。反対に大腸性の下痢は1回の便の量は少ないが頻繁に下痢をし、排便後もふんばっていることがあります(しぶり)。もどす事はまれで、便にゼリーのような粘液や赤い血が混じったりします。

では原因は?一般的には(1)感染症(2)食べたもの(3)それ以外(腫瘍などやっかいなもの)。(1)感染症は、ウィルス、細菌、寄生虫。(2)食べたもののチェックは、食事以外のもの(ひも、おもちゃ)を食べていないか?、食事の種類、量はいつも通りか?急性のものは(1)と(2)がほとんどで、まず絶食しおなかを休ませてください。そして、便の状態、ワクチン接種の有無、食事内容をメモし、検査用の便を持ち病院にいらして下さい。

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水のガブ飲み要注意!

普段動物たちの健康に注意されている方も“水をたくさん飲んでおしっこをたくさんしていること゛は、健康な証拠と思いがちです。ところがこの“多飲多尿゛は、多くの病気で見られる症状なのです。その代表的なものは、糖尿病、慢性の腎不全、クッシング症候群(副腎のホルモン病)、子宮蓄膿症(雌の病気)、肝不全、甲状腺機能亢進症(年とった猫のホルモン病)などがあります。どの病気も怖い病気で治療が必要です。さらに、これらの病気の中には糖尿病、クッシング症候群、甲状腺機能亢進症のように食欲の増すものもあります。“食べて、飲んでいれば健康“という考えには落とし穴があります。また、食欲や飲水量は、それぞれのこによって異
なります。普段から健康な時の食欲や飲水量を見て、変化がないかどうか注意 してください。

“多飲多尿゛が見られたらすぐに病院につれてきてください。日ごろの生活や食事などのお話をお聞きして、病気かどうかを検討しなければなりません。 病気が疑われるときには、血液検査や尿検査をして診断し、すぐに治療が必要
なものかどうか評価します。

小さな気配り、早期発見が、そのこの命を救います。

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