蛇口の水にアタック!

ねこちゃんはいろいろな不思議な行動を見せて、私たちを楽しませてくれます。その1つとして、お風呂の蛇口を手で塞いで遊んでいる猫を見かけることがあります。こんなねこちゃんは、いったいどんなことを考えているのでしょう。

おおむら動物病院 健康相談 イラスト遊びは子猫にとって大切な仕事であり楽しみでもあります。これは感覚がある程度発達する生後約3週目に見られ始めます。それは、兄弟同士の“じゃれ合い”、“取っ組み合い”、 “おいかけっこ”などの社会的遊びと、動く物や反応する物を突っついたり、跳びついたり、忍び寄ったりしまいには“シャー”なんて声をあげたりする物を対象とした遊びです。猫同士のコミュニケーションの勉強であり、捕食行動のための訓練でもあります。親猫は初め食物として殺したネズミを持ち帰りますが、じきに弱らせたネズミを持ち帰り訓練のため子猫に与えます。このような勉強は、猫にとっては楽しくて仕方がない様で、大きな犬のしっぽに跳びついたり、風に揺られるカーテンにぶら下がったりそれはもう大変。そんな猫の目の前の蛇口から水が出ていれば手を出さないわけがありません。これは、遊びの中に登場する3つの狩猟技術の“ネズミに跳びつき“、“鳥を手ではたき”、“魚をすくい上げる”動作に関係しているかもしれません。手を出すと飛び散る水を見て胸を踊らせているに違いありません。また、一部の猫は蛇口から出てくる水を好んで飲むようです。これは遊びではなく、水の飲みかたの癖のひとつで、直接口をつける猫や手で水をはたき、その手をなめる猫もいます。

では飛び散った水はどうなるのでしょう。目に飛んでいった水は、神経や視力の異常がなければ、神経反射で瞬きをして目には入らないはずですし、それでも少量の水が入ってしまっても涙腺などの異常がなければ涙といっしょに流れてしまいます。また、水が耳に入っても外耳炎がなければプルプルっと首を振って出してしまうでしょう。おおむら動物病院 健康相談 イラスト体にかかった水は、量にもよりますが被毛と皮脂のおかげで地肌までは到達しないで表面がぬれる程度なので、プルと一振りで飛んでいってしまいます。この水遊びで注意すべき点は、風呂場に干した洗濯物が濡れないようにする事と風呂桶のふたが抜けて溺れないようにする事ぐらいで、健康な猫には問題ありません。あとは、日ごろの健康チェックを忘れずに!

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