暑いから、さっぱりシャンプー気持ちいい!

暑くなると、人も動物たちもちょっとつらくなります。これは、気分的な問題だけでなく、皮膚にとっても大きな問題です。特に人に比べワンちゃんの皮膚はデリケートです。表皮(皮膚の表面の層)を見ても、人は10細胞の厚さがあるのに対し、ワンちゃんは5細胞しかなく、その細胞の生まれ変わる速度は人が26日なのにワンちゃんは20日ととても回転が速いです。この役割を終えた細胞はフケになります。そのため、シャンプーが必要になるのです。特に、夏は皮膚の分泌が活発になるため,シャンプーの必要性が増します。

シャンプーは、軟膏や消毒薬と同様に皮膚を健康に保ち、病気を治してくれます。皮膚のコンディションを良くするための成分を全身に運んでくれるのがシャンプーです。その役割の1つは毛や皮膚の汚れを落とすことで、もう1つは皮膚の病気を治すことです。皮膚病には、細菌や寄生虫によるものやアレルギーに関係するもの、体質や他の病気で皮膚がベトベト・パサパサする脂漏症、ホルモンの異常によるもの、先天的なものなどがあります。

健康な動物たちのシャンプーは、皮膚や毛の汚れを取り、皮膚の血行、代謝を改善します。実際には、健康な動物でも種類によっては皮膚の状態は異なり、ケアーも選ぶ必要が出てきます。例えば、一般的に皮膚がベトベトするあぶら症のシーズーはあぶら取り用のシャンプーを、カサカサしたフケ症のミニチュア・ピンシャーはフケ取りシャンプーが必要になります。

皮膚病の動物たちには、病気の原因によってシャンプーが違うため動物病院で診断する必要があります。ニキビダニは、毛穴の中に常在していますが、時にトラブルを起こし皮膚病になります。ニキビダニの食事は毛穴の中の脂やフケですので、そのケアーは毛穴の中を洗浄するシャンプーを使います。アレルギーは、原因を取り除くことが一番です。ノミアレルギーはノミの駆除ですが、アトピー性皮膚炎は、原因が解りにくかったり完全に取り除くことが困難なため、そう簡単には行きません。しかし、アトピーの皮膚ではシャンプー療法を行なうことによって、皮膚のトラブル発生や悪化を予防し、皮膚の働きを助ける事ができます。シャンプーでアレルギーの原因や悪化因子を洗い流し、弱った皮膚を細菌から守ります。膿皮症は、ブドウ球菌などのばい菌による皮膚炎です。シャンプーで細菌の増えづらい環境にします。脂漏性皮膚炎は皮脂のたまりやすい場所に起こり、シャンプーは皮脂を除去するタイプを使います。皮膚糸状菌症は、カビによって起こる皮膚炎です。このカビは室内で長期間感染力を持ち続け、再発を招きます。シャンプーで感染した毛を取り除き、カビを消毒する必要があります。

この様にシャンプーは皮膚の健康にとって欠かせないものですが、その子に合ったものを選ぶ必要があります。

おおむら動物病院 健康相談 イラスト

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