血液検査 その2

血液検査は、白血球や赤血球のような血液細胞の評価(CBC)の他に各臓器の評価をする血液化学検査やホルモン検査、ウィルス血清検査などがあります。ここでは、血液化学検査についてお話します。

血液化学検査は、肝臓,腎臓,膵臓,脂質代謝の異常,糖尿病など各臓器の評価をします。その評価の仕方は2通りあり、1つはスクリーニング検査と言い特定の病気を評価するのではなく広く体全体を調べます。この評価の仕方は、ペットドックなどの健康診断の時や特徴的な症状はないが元気や食欲がないなどの全身状態の低下が見られる時に行われます。これに対し特定の臓器や病気の評価をする時の肝パネル、腎パネルなどは、血液化学検査だけでなくCBCや尿検査なども組み合わせて評価します。

スクリーニング検査では、総タンパク質、アルブミン、グロブリン、AST、ALT、アルカリフォスファターゼ(ALP)、BUN、クレアチニン、アミラーゼ、コレステロール、血糖などを測定します。総タンパク質アルブミンは、脱水などで上昇し、低タンパク食や消化器疾患、肝不全、腎疾患で低下します。グロブリンは脱水、感染、炎症などで上昇します。ASTは肝疾患、筋肉の病気で高値を示し、ALTは肝疾患で増加します。ALPは、胆管系の病気、骨の成長や病気、ストレスや副腎のホルモン過多で上昇します。BUNクレアチニンは脱水や泌尿器の病気で高くなるので、その時は尿検査が必要になります。アミラーゼは膵炎の時に正常上限の3倍以上増加しますが、2倍前後の増加の場合は腸や腎臓の病気を評価する必要があります。コレステロールの上昇は食事やホルモンの病気、糖尿病、胆汁うっ滞などで見られ、腸や肝臓の病気で低下します。

このようにデータは多くの病気で変化します。1つの値で評価するのではなく、複数の値を総合評価することによって多くの病気を診断したりその重症度を評価したりすることができます。半日の絶食と針の痛みさえ我慢すれば、体に負担もかからずに健康の評価が可能です。異常があるときはもちろん、健康診断のためにも役立ちます。

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