血液検査 その1

血液は体の隅々を流れ、必要なものを運んだり、いらない物を回収したり、いろいろな臓器の変化を反映したりします。ほとんど体に負担をかけずに行なえる検査です。血液検査にはCBC(血液の細胞の評価)、血液化学検査(蛋白,肝臓,腎臓,脂質代謝,血糖のどの評価),ホルモン測定(副腎,甲状腺,性ホルモンなど)、ウィルス・血清検査(猫の感染症の猫白血病ウィルスFeLV,猫免疫不全ウィルスFIV,犬の伝染病のジステンパーウィルス、犬フィラリア症など),免疫検査(免疫の異常で起こる自己免疫性疾患などに関係する検査),アレルギー検査(アレルギー疾患を起こす原因を探る),薬物検査(今飲ませている薬のきき具合を調べる)などいろいろあります。

まずCBCについて血液の細胞は赤血球,血小板,白血球に分ける事ができます。赤血球は肺から全身に酸素を運ぶ細胞で、その数が減ると貧血と言う事になり、増えた時には脱水または多血症が考えられます。若い赤血球を調べることにより貧血の種類を鑑別する事ができます。血小板は血液が固まる時に必要なもので、少なくなると血が止まらなくなります。白血球には好中球,リンパ球,単球,好酸球なとがあり、それらの数を調べることにより、急性や慢性の炎症(好中球など)、病気などによるストレス(リンパ球など),組織の壊死(単球など),寄生虫やアレルギー反応(好酸球など)が解ります。この変化を観察することにより病気の進行や治療の評価をすることができます。また,異常な血液細胞が見られたら赤血病や白血病などの血液の細胞のガンを考えなければなりません。
おおむら動物病院 健康相談 イラスト

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