レントゲン検査と超音波検査

病気を見つけたり、病気の程度や進み具合を調べる検査はいろいろありますが、その中で臓器の形や大きさの変化を見つけたり、本来ないはずのしこりを見つける検査を画像診断といい、その中で代表的なものがレントゲン検査と超音波検査です。それぞれに特徴がありそのため得意不得意があります。

レントゲン検査は、X線が通しやすいか(黒く見える)、通しづらいか(白く見える)でそれぞれの臓器を区別し、イメージ的には影を見ている感じです。そのためにX線が進む方向に並んでいる臓器は、重なってしまいます。それに対し超音波検査はプローブというきゅうりの半分ぐらいの大きさの機械の先端からでる振動を伝えやすいか(黒く見える)、伝えづらいか=反射または吸収(白く見える)で区別をし、魚群探知機のように振動の伝わる方の断面を見る事が出来ます。影ではないので超音波検査は見たいものが重なることはありませんが、逆に断面なので方向がずれると見たいものが見えません。

おおむら動物病院 健康相談 イラスト心臓、肺の検査を比較してみましょう。空気はX線を通しやすいので肺は黒く見え、その中にX線を通しづらい心臓や肺に転移したガンのしこりを見ることができます。また心臓全体の形や心臓に入る血管(後大静脈、肺静脈)、心臓から出て行く血管(大動脈、肺動脈)は影絵のようによくわかります。しかし、心臓の動きや心臓の中は見えません。これに対し超音波検査の振動は肺の空気で吸収されてしまうので超音波検査では肺や肺の中のしこりは評価できませんが、心臓の動きや血液の流れを評価できます。またレントゲン検査では心臓が大きいとしか解らなかったところが、心臓の壁(心筋)が厚くなっているか(心肥大)、心臓の部屋(心房、心室)が大きくなっているか(心拡大)を区別することができます。

腹部の検査を比較してみましょう。レントゲン検査では、X線の通しづらいものと通しやすいものが隣り合っているとよく観察できます。特にX線を通しやすい脂肪が多いと腎臓や腸管が評価しやすくなります。レントゲン検査では、脂肪の少ない授乳時期は情報が少なくなり、腹水は肝臓や腸管と同じように見えるため腹部がすりガラスのように均一に見えます。逆に超音波検査は脂肪が多いと見えづらく、腹水があると情報量が多くなります。

レントゲン検査と超音波検査は性格か違うため、うまく使い分けたり両方を使って総合的に評価することによって健康を守ります。

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