![]() ![]() ![]() |
||||||||||||
ペットの健康相談TOP > 検査 レントゲン検査と超音波検査
レントゲン検査は、X線が通しやすいか(黒く見える)、通しづらいか(白く見える)でそれぞれの臓器を区別し、イメージ的には影を見ている感じです。そのためにX線が進む方向に並んでいる臓器は、重なってしまいます。それに対し超音波検査はプローブというきゅうりの半分ぐらいの大きさの機械の先端からでる振動を伝えやすいか(黒く見える)、伝えづらいか=反射または吸収(白く見える)で区別をし、魚群探知機のように振動の伝わる方の断面を見る事が出来ます。影ではないので超音波検査は見たいものが重なることはありませんが、逆に断面なので方向がずれると見たいものが見えません。
腹部の検査を比較してみましょう。レントゲン検査では、X線の通しづらいものと通しやすいものが隣り合っているとよく観察できます。特にX線を通しやすい脂肪が多いと腎臓や腸管が評価しやすくなります。レントゲン検査では、脂肪の少ない授乳時期は情報が少なくなり、腹水は肝臓や腸管と同じように見えるため腹部がすりガラスのように均一に見えます。逆に超音波検査は脂肪が多いと見えづらく、腹水があると情報量が多くなります。 レントゲン検査と超音波検査は性格か違うため、うまく使い分けたり両方を使って総合的に評価することによって健康を守ります。 血液検査 その1血液は体の隅々を流れ、必要なものを運んだり、いらない物を回収したり、いろいろな臓器の変化を反映したりします。ほとんど体に負担をかけずに行なえる検査です。血液検査にはCBC(血液の細胞の評価)、血液化学検査(蛋白,肝臓,腎臓,脂質代謝,血糖のどの評価),ホルモン測定(副腎,甲状腺,性ホルモンなど)、ウィルス・血清検査(猫の感染症の猫白血病ウィルスFeLV,猫免疫不全ウィルスFIV,犬の伝染病のジステンパーウィルス、犬フィラリア症など),免疫検査(免疫の異常で起こる自己免疫性疾患などに関係する検査),アレルギー検査(アレルギー疾患を起こす原因を探る),薬物検査(今飲ませている薬のきき具合を調べる)などいろいろあります。 まずCBCについて血液の細胞は赤血球,血小板,白血球に分ける事ができます。赤血球は肺から全身に酸素を運ぶ細胞で、その数が減ると貧血と言う事になり、増えた時には脱水または多血症が考えられます。若い赤血球を調べることにより貧血の種類を鑑別する事ができます。血小板は血液が固まる時に必要なもので、少なくなると血が止まらなくなります。白血球には好中球,リンパ球,単球,好酸球なとがあり、それらの数を調べることにより、急性や慢性の炎症(好中球など)、病気などによるストレス(リンパ球など),組織の壊死(単球など),寄生虫やアレルギー反応(好酸球など)が解ります。この変化を観察することにより病気の進行や治療の評価をすることができます。また,異常な血液細胞が見られたら赤血病や白血病などの血液の細胞のガンを考えなければなりません。 血液検査 その2
血液化学検査は、肝臓,腎臓,膵臓,脂質代謝の異常,糖尿病など各臓器の評価をします。その評価の仕方は2通りあり、1つはスクリーニング検査と言い特定の病気を評価するのではなく広く体全体を調べます。この評価の仕方は、ペットドックなどの健康診断の時や特徴的な症状はないが元気や食欲がないなどの全身状態の低下が見られる時に行われます。これに対し特定の臓器や病気の評価をする時の肝パネル、腎パネルなどは、血液化学検査だけでなくCBCや尿検査なども組み合わせて評価します。 スクリーニング検査では、総タンパク質、アルブミン、グロブリン、AST、ALT、アルカリフォスファターゼ(ALP)、BUN、クレアチニン、アミラーゼ、コレステロール、血糖などを測定します。総タンパク質、アルブミンは、脱水などで上昇し、低タンパク食や消化器疾患、肝不全、腎疾患で低下します。グロブリンは脱水、感染、炎症などで上昇します。ASTは肝疾患、筋肉の病気で高値を示し、ALTは肝疾患で増加します。ALPは、胆管系の病気、骨の成長や病気、ストレスや副腎のホルモン過多で上昇します。BUN、クレアチニンは脱水や泌尿器の病気で高くなるので、その時は尿検査が必要になります。アミラーゼは膵炎の時に正常上限の3倍以上増加しますが、2倍前後の増加の場合は腸や腎臓の病気を評価する必要があります。コレステロールの上昇は食事やホルモンの病気、糖尿病、胆汁うっ滞などで見られ、腸や肝臓の病気で低下します。 このようにデータは多くの病気で変化します。1つの値で評価するのではなく、複数の値を総合評価することによって多くの病気を診断したりその重症度を評価したりすることができます。半日の絶食と針の痛みさえ我慢すれば、体に負担もかからずに健康の評価が可能です。異常があるときはもちろん、健康診断のためにも役立ちます。 血液検査 その3血液検査は、白血球や赤血球のような血液細胞の評価(CBC)の他に各臓器の評価をする血液化学検査やホルモン検査、ウイルス血清検査などがあります。前回は血液化学検査についてお話しましたが、今回はホルモン検査についてお話します。
血液検査 その4ワンちゃんネコちゃんの怖い病気の中でウィルスや細菌、寄生虫などが関係している病気がいくつかあり、その中のいくつかは血液検査で調べる事ができます。 ワンちゃんでは、呼吸器や神経系の病気を起こすジステンパーウィルス、ひどい腸炎がみられるパルボウィルス、肝炎を起こす犬伝染性肝炎ウィルスなどウィルス病と、人にもうつるレプトスピラや流産を起こすブルセラなどの細菌感染症があります。これらの病気は疑わしい症状が見られるときに検査をしますが、ワクチンを接種している時は評価が難しいので間を開けて2回検査をする事もあります。特にジステンパー感染症は,よくみられるにもかかわらず致死率の高い怖い病気で、下痢、咳、目やに、ケイレンなどの神経症状といろいろな症状を起こすため診断が難しいですが,複数の抗体(IgM、IgG)を調べたり、血液と脳脊髄液中の抗体を調べる事によって診断できるようになりました。 ネコちゃんでは、免疫不全を起こす猫免疫不全ウィルス(FIV:猫エイズウィルス),白血病やいろいろなガンを起こしたり免疫不全を起こしたりする猫白血病ウィルス(FeLV),胸水・腹水が溜まったり神経症状を出したりする猫伝染性腹膜炎ウィルス(FIP),人にうつる事もあるトキソプラズマなどを検査する事ができます。猫免疫不全ウィルスや猫白血病ウィルスは、生まれた時に母猫からもらうか外に出てケンカなどでうつる病気ですが、感染したからといってすぐに発症するわけではないので健康なネコちゃんの中にもこのウィルスを持っている子がずいぶんいるようです。しかし、血液検査で感染しているかどうかがわかるようになったため、健康管理をする事によって発症を遅らせる事ができるようになりました。 便検査
便検査ではおなかの病気の原因になる細菌や寄生虫が解ります。回虫や鞭虫や鈎虫の卵が見られたり、ジアルジアが泳いでいることもあります。(ただし瓜実条虫は便検査で検出される事が少ないため肉眼で見つけてください。)また、消化不良や消化酵素の不足を探る事もできます。白っぽい便をしている時は、胆管の閉塞を考える必要があります。便の中にある腸の細胞や炎症細胞などを調べる事もあります。 便を調べることにより動物たちに負担をかけずに消化器の状態をのぞくことができ、話す事のできない動物たちの声を聞くことができます。健康な時でも年に2-3回は、便検査をしてあげましょう。 尿検査オシッコを見て! オシッコってな〜に?オシッコは、血液を腎臓にあるザルでろ過して出来たものから少し水分を体にもどして濃くしたもの。言うなれば、とんこつスープ??だから、血液検査をせずに高血糖を示す糖尿病やビリルビンが多くなる黄疸を調べる事ができます。 腎臓でできたオシッコ。オシッコを調べることで腎臓の病気が解ります。タンパクがでていれば腎臓のザル(糸球体)、薄いオシッコなら水分を体にもどす尿細管の病気を考える必要があります。 膀胱に貯まるオシッコ。腎臓で作られた後膀胱に貯まるので、膀胱の病気も解ります。膀胱炎や膀胱のガンを発見したり、膀胱結石の原因を探り当てる事もできます。 ★ 捨てるにはもったいないオシッコ、動物たちに負担をかけずに出来る検査です。 |
||||||||||||
| Copyright(c) 2005 Ohmura Animal Hospital. All Rights Reserved. |