アレルギー性皮膚疾患のお話<その1>

暖かくなってくると身体を痒がるワンちゃんやネコちゃんを良く見かけます。その原因は様々で、細菌やダニなどの感染症やあぶら症(本態性脂漏症)やふけ症(先天性角化症)などの体質的(先天的)要因、ノミや花粉、食事などのアレルギー疾患、生活や飼主さんとの関わりが関与する精神的要因などがあります。これらを鑑別するには、動物たちの生活や家族との関係、食事などを飼主さんからお聞きしたり、皮膚の状態を見て皮膚の検査をしたり、血液などの検査をしたりします。そして特にアレルギーが疑われる時にアレルギーの検査や治療が始まります。

ところでアレルギーって何でしょう?人や動物たちの体には様々な防御機能があり、その一つに免疫系があります。何かの原因でこの防御機能が自分自身に向けられ体に悪さをするのがアレルギーです。動物たちでアレルギーが関係する病気は様々ありますが、特に多いのは皮膚病です。

アレルギー性皮膚疾患の症状は、痒みがまずはじめにあります。そして、掻く事によって毛がちぎれたり(裂毛)、皮膚がはがれたり(表皮剥離)、黒っぽくなったり(色素増加)、ぶあつくなったり(苔癬化)いろいろな症状が見られます。しかし、この掻く事によって現れた症状は二次的な変化で他の皮膚病にも共通するため、診断は注意深くしなければいけません。

アレルギーの原因はその子によって違いますが、ワンちゃんでは最も多いのがノミに対するアレルギーです。次いでアトピー性皮膚炎が良く見られます。その他のアレルギーとしては、食物アレルギー、疥癬(皮膚の中のダニ)などがあり、また極めてまれに、ホルモン性過敏症や接触皮膚炎などが見かけられます。

おおむら動物病院 健康相談 イラスト

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