糖尿病は、毎日の愛情で管理!

人にとっても動物たちにとっても糖尿病はやっかいな病気ですが、人の糖尿病はⅠ型(インスリン依存型)とⅡ型(インスリン非依存型)に分けられ、肥満ぎみの大人に多いのはⅡ型でその治療はインスリンを使わず飲み薬と食事管理、生活管理で行われるのに対し、子供ややせた人に多いのはⅠ型で毎日のインスリン注射を必要とします。ワンちゃんやネコちゃんに見られる糖尿病は、ほとんどがⅠ型で飼主さんが1日1から2回のインスリン注射をしてあげる必要があります。

糖尿病の始めの症状は、食欲があり、水をたくさん飲み、オシッコをたくさんすると言う、見逃しやすい症状です。また体格は、始めは太っているのに進行するとやせてくる、特徴が解りづらい病気です。これは、太っているとインスリンが効きづらくなり、そのため病気が進行し、インスリンの不足によって血液中には糖(エネルギー)がたくさんあるのに、細胞の中にその糖が入らないため、細胞は飢餓状態になっています(目の前にご馳走があるのに食べられない状態)。そのため多食なのにやせてくる病気です。また高血糖のため浸透圧の関係で多尿になり、多飲になります。このように体内のエネルギーの代謝が狂ってしまうのです。

治療は、食事管理と不足しているインスリンの投与と言った単純に見えるものですが、実は大変。本来インスリンは体がその時の血糖値を感じとってこまめに量を微調節しているものなのに、それを1から2回の調節で管理しようとするのでやっかいです。これを乗り越えるには、定期的な通院による検査と毎日の家での食事管理と尿糖の検査、インスリンの注射、それと飼主さんの愛情が不可欠なのです。

普段の生活で多食や多飲多尿を注意し、早期発見(合併症のでる前に治療を開始する)を行い、飼主さんが治療を十分に理解して、毎日の注射と食事管理と愛情で動物たちの幸せな生活を守ってあげましょう。

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